事務手続き・ワクチン

畜犬登録

畜犬登録とは?

 日本で犬を飼う飼い主全員に、法律で義務付けられた手続きです。飼い主が住んでいる市区町村役場に畜犬登録を行う必要があります。

 行政はどこの家でどんな犬が飼われているかを把握し、万が一狂犬病などの伝染病が発生した場合、発生源と影響範囲を突き止め、迅速な対応を行うことができます。

 登録を行うと、愛犬の鑑札を受け取ります。飼い主はその鑑札を愛犬に着けておかなければなりません。近年、室内で飼育しているから、毛が痛むからと鑑札を着けない飼い主いますが、必ず着けるようにしましょう。万が一迷子になった場合など、鑑札さえついていれば、自治体がその番号から飼い主を特定できるようになっています。

 鑑札を紛失したり、損傷してしまった場合は、再交付を受けることもできます。

いつ行うの?

 愛犬をお迎えしてから30日以内に行う必要があります。生後91日以内子犬の場合、生後120日以内に行いましょう。

 基本的に1匹につき1度行えば登録は完了ですが、飼い主が変わったり引っ越しをした場合はその都度登録が必要になります。また、愛犬が亡くなった場合も届出が必要になります。

 お迎え元がすでに畜犬登録を行なっている場合は、飼い主が変わった扱いになりますので注意が必要です。

必要なものは?

 自治体によって登録方法は異なるため、あらかじめ調べておきましょう。主に必要なものは以下のようになっています。
・鑑札(ある場合)
・ワクチン接種証明書(ある場合)
・登録料およそ3,000円
・登録申請用紙(HPでダウンロードするか担当窓口で受け取る)

 基本的に登録申請用紙に記入する内容は以下のようになっています。
・飼い主の氏名、住所など
・愛犬の名前、生年月日、犬種、性別、毛色など

狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチンとは?

 畜犬登録と同様、日本で犬を飼う飼い主全員、飼い犬に狂犬病ワクチンを接種させることが法律で義務付けられています。

 狂犬病は人間を含む全ての哺乳類が感染する恐れがある病気です。感染している動物に噛まれると感染し、命を落とす可能性はほぼ100%です。必ずワクチンを接種しましょう。現在日本では狂犬病の発生はありません。

 狂犬病ワクチンを接種すると、狂犬病予防注射済票(メダルのようなもの)を毎回受け取り、鑑札同様愛犬につけておかなければなりません。

狂犬病ワクチンはいつ接種するの?

 必ず1年に1回接種しましょう。そして必ず体調が良い時に接種しましょう。狂犬病ワクチンを接種する方法は2種類あります。

①狂犬病予防集団注射に行く
 毎年4〜6月に行政が公園などの施設で実施します。料金や場所、注意事項などは行政によって異なりますので、お住まいの地域のホームページなどをご確認ください。

②動物病院に行く
 料金等は各病院によって異なりますのでご確認ください。狂犬病予防注射済票が交付できない病院の場合、狂犬病予防注射済証を受け取り、市町村役場で狂犬病予防注射済票を受け取る必要があります。

混合ワクチン

混合ワクチンとは?いつ接種するの?

 狂犬病ワクチンとは別のワクチンですが、ジステンバーやパルボなど、発症すると命を落とす可能性が非常に高い病気のワクチンを、何種類か1度に接種できるものとなっています。

 混合ワクチンも1年に1度接種する必要があります。0歳の子犬は、2〜3度接種しましょう。そして必ず体調が良い時に接種しましょう。

 ワクチンを接種するタイミングや、ワクチンの種類に関しては、過去のワクチン証明書をもとに、獣医さんに相談をしましょう。

 混合ワクチンの証明書はどこかに届け出る必要はありませんが、大切に保管しましょう。トリミングサロンやドッグランなど、利用するのに証明書を提示する必要がある施設もあります。

ペット保険

ペット保険は必要?

 ペット保険は必ず加入しなければならないものではありませんが、ペットが病気やケガをした時にかかる治療費が高額になる場合もあります。安心して治療の選択肢を増やしたい場合は、ペット保険の加入を検討してみると良いでしょう。

 現在ペット保険の会社やプランは多岐に渡ります。中には補償適応外の症例もあります。自分に合った保険料、補償内容のものを選びましょう。

上部へスクロール